シェア型賃貸住宅『シェアプレイス』や多機能交流型賃貸住宅『Well-Blend』など、さまざまな賃貸物件を展開するリビタ。個人だけでなく、法人向けに社宅や寮としての入居募集も行っています。 今回お話を聞かせていただいたのは、東京駅や東京ドームをはじめ、商業施設やホテル・レジャー施設、オフィスビルなどの空調設備の設計施工をおこなう高砂熱学工業株式会社さま。2024年4月から10月にかけて、女性の新入社員さまに『シェアプレイス HARUMI FLAG』にご入居いただきました。 これまでの社宅制度への課題感や導入のきっかけ、実際に入居されていた社員の皆さまのリアルな声について、人事担当の濵口翔子(はまぐち・しょうこ)さん、滝本美咲(たきもと・みさき)さんに伺っていきます。 |
■プロフィール
濵口翔子さん(トップ写真左)
新卒、キャリア、障がい者採用などを担当
滝本美咲さん(トップ写真右)
新卒採用やインターンシップなどを担当
課題は、離職防止の観点と個人の要望の両立
──まずは、これまでの高砂熱学工業さまの社宅制度について教えてください。
滝本:まず、当社の新入社員は全国から東京に集まり、4月から10月頃にかけて東京で研修を行います。その期間の住まいを提供するのが「新入社員宿舎制度」です。一般的に寮と言われるような形態で、個人の部屋はありつつ、キッチンやトイレ、お風呂などの水回りは共有の物件で共同生活をしてもらうイメージですね。
濵口:もともとは越谷に単身の独身寮がありましたが、現在は埼玉〜神奈川の5か所ほどの拠点に分かれて、寮生活をしてもらっています。共同生活にしている理由は、同期同士の横のつながりをつくり、結束力を高めたいという観点からですね。

──さまざまな変遷を経て、現在の新入社員宿舎制度があると思いますが、何か課題に感じていた点はありますか?
濵口:物件の設備面の要望というのも年々変わってきているんですよね。たとえば、洗面所やトイレは一人ひとつ欲しいとか、キッチンがひとつしかないとほかの人の料理の匂いが強くて気になるとか。寮によっては会社からの距離があり、通勤が大変だという声もありました。
私たちとしても新卒採用市場は年々厳しくなってきていますし、新入社員の皆さんには少しでも期待を持って入社してもらえるように、快適な場所を提供したいという思いはありました。。そのため、個人の要望をどう反映させていくかは課題でしたね。
──なるほど。そのなかで、リビタの『シェアプレイス』を知っていただいたきっかけは何だったのでしょうか?
濵口:健康経営を推進している会社として、社員の住まう環境というのも改めて考えていかなければならないという思いから、当社とお取引のあった京王電鉄さんを通して物件のご相談をさせていただいたのがきっかけです。そのなかで、『シェアプレイス HARUMI FLAG』をご紹介いただきました。

──一棟貸しの寮と比べると、リビタの『シェアプレイス』にはさまざまな違いがあると思いますが、最初の印象や魅力に感じたポイントを教えてください。
濵口:リビタさんのシェアハウスにはさまざまな年代・職業の入居者の方がいらっしゃいますよね。ほかの企業に勤めている方もいれば、起業家やフリーランスの方もいる。そうした方々と出会い、刺激を受けられる環境があるというのはとても魅力的だなと感じました。
滝本:私の同期が寮生活をしていたのですが、聞いてみると社員同士で交流できる場所自体があまりなかったみたいで。どこかに集まるとしたら個人の部屋になってしまうので、騒音も気にしてしまうし、なかなか気軽に懇親を深める場がなかったらしいんですね。その点、交流を目的にしたラウンジが用意されている『シェアプレイス』はすごくいいなと、個人的にも思いました。

新しくできるまちで、社内だけではないつながりを
──そのなかで、『シェアプレイス HARUMI FLAG』を選んでいただいた決め手というのは何だったのでしょうか?
濵口:同期の横のつながりだけでない、さまざまな関係性が育めそうなことはもちろんですし、立地的にも当社の最寄りである東新宿駅まで電車1本で来られることは魅力でしたね。また当社は建設業の会社なので、まち自体がこれからできていく晴海エリアで、その過程を体感しつつ、まちをつくる一員として何か感じてもらえたらいいなという思いもありました。
また、入社後の研修期間で初めて東京で暮らす社員にとっても、晴海のシェアハウスという環境であれば、東京らしさを最大限に体験してもらえるのではないかと考え、『シェアプレイス HARUMI FLAG』を選ばせていただきました。
──たしかに、東京の“今”を最大限感じられるエリアかもしれませんね。実際に入居された社員の皆さんからのリアルな声を、ぜひお聞かせいただけますか?
滝本:まず一番多かったのは、「同期同士ですごく仲良くなれた」という声ですね。今回お借りした部屋のタイプが4〜5名ずつの部屋で1区画となっているユニットタイプという部屋だったんですが、ほぼ同じ支店のメンバーごとに分かれていたこともあり、最初はその仲間で固まりがちだったらしいんです。でも共用ラウンジが常に開かれていたおかげで、他の部屋や支店の仲間とも会話する機会が多かったのがよかったと聞きました。



──ラウンジに行けば、誰かしらと話せる環境というのは、シェアハウスならではですよね。
滝本:そうですね。同期同士で集まって誕生日を祝ったり、社外のほかの入居者の方とも一緒に映画を観たりして、交流を深められていたみたいです。入社式のときは、「共同生活が不安です」と言っている子が多かったんですが、退去の際には「本当に楽しかった」「一人暮らしするのがむしろ寂しい」という声ばかりで、よかったなと思います。
濵口:今の新入社員は、コロナ禍に大学生活を送っていた世代なので、共同生活により不安を感じているメンバーが多かったと思うんです。とくに外国籍の新入社員たちは心細かったのかなと。でも、不安を話していた韓国人の新入社員もだんだんと慣れて、同期たちに辛い韓国料理をつくって振る舞っていたという話も聞けて嬉しかったですね。

滝本:共用部に加えて、ユニット内にもキッチンがあったので、自炊をしてご飯を一緒に食べることも、仲が深まるポイントだったのかもしれません。あと、嬉しいこととして新入社員から挙がっていたのは、「ユニットタイプの部屋だと水回りが完全共用ではなく少人数で使えること」、そして「定期的にお掃除や物品の補充をしてもらえること」ですね。当初、社員から出ていた要望や課題の部分は、100%ではないにしても、かなり解消できたのかなと感じます。

今後はさらに幅を広げ、継続利用を前向きに検討
──今回は女性の新入社員さまにご入居いただきましたが、今後について現時点でお考えがあれば教えてください。
濵口:当社として初めての試みということもあり、部屋数の関係で今回は女性社員に限定して入居させていただきましたが、男性社員からも「住みたい」という声があがっていたことも踏まえ、今後は男女ともに入居を検討したいと考えています。
──ありがとうございます。入居検討にあたって、「さらにこうだったらいいな」「こんなサービスがほしい」など、理想的な社宅像があればぜひお聞かせください。


濵口:すでにだいぶ理想的なので、難しいですね(笑)。
滝本:本当に、私も住みたいくらいです(笑)。挙げるとすれば、外国籍の新入社員が年々増えているので、彼らがより参加しやすいコミュニティがあるといいかもしれません。新卒のコミュニティはどうしても日本人が多くなりますし、話せる日本語のレベルにも差があるので、社内以外にも輪を広げられる場や仕組みがあることで孤独を感じずに済むのかなと。
濵口:たしかに、ダイバーシティはひとつポイントかもしれないですね。当社でもハンディキャップ採用を行っていますが、バリアフリーの観点で同期と一緒に寮に入ることにはハードルがあるのが現状です。設備面に関わることなのでなかなか難しいと思いつつ、障がいの有無を問わず、誰もが使いやすい寮やシェアハウスは会社としてもより魅力的だなと思っています。

まとめ
『シェアプレイス』のハードとソフトの両方の特性から、社員同士の交流を促進し、結束力を高めることにつながっていた様子。当初ご期待いただいていたように、社員や同期同士だけではなく、社外の方との交流も自然と生まれていたとお聞きし、とても嬉しく思いました。
会社のコミュニティだけに閉じず、さまざまな属性の人が混ざり合い、価値観を共有していく。これは、新しい社宅のあり方と言えるのではないでしょうか。興味を持っていただけた方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。